こぐまの種まき

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漫画っていいよな :: 2017/07/30(Sun)

この暑さなんとかなりませんかねー
毎日湿度90%近いし
亜熱帯に弱いわたしはもう脳ミソが発酵してます
冷房嫌いだけど入れないと本当に命を失うかもしれないので、さよほなら電気代・・と嘆きながら冷え冷えの中、さよほなら足首・・と浮腫みまくってます
限りある小さなキャパシティー
出来る限り余計なストレスは取り除きたい


さて、先日買った漫画をようやく読み終えました

市川春子氏 『25時のバカンス』 『虫と歌』
短編集です
表紙の印刷がいいです
艶のあるこう・・出っ張ったかんじの・・なんちゅうの? (写真からお察しくだされ)

無題

漫画から遠のいて久しくあまりよく知らない作家でしたが、ネットで見つけ、絵も内容も好みだったので早速購入
どちらもよかった
現実にはないおかしな話ばかりなんだけど、ちっともおかしくないのが創作世界の良い所
漫画っていいよな、と再認識

知的で、美しくて、不気味なのに暢気で、少しエロティック
セリフもよい

表題作の 『25時の・・』 『虫と歌』 以下すべての作品に、人や虫や植物の隔てなく、命や慈しみや愛、それに、人の心ってこんなだよね という、非現実的な中にとても身近で愛着のある気持ちが描かれている
そのさりげなくて宇宙的な世界観は、サン=テグジュペリの 『人間の土地』 の前書きを読んだ時の、あの感動に似ていて、ちょっと興奮しました








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ディープ&チープ :: 2015/12/02(Wed)

時々、無性に読みたくなる、つげ義春

図書館で数冊借りて読んだ中の、ボロ宿 鄙びた宿に泊まる貧しい旅の様子を綴った 『貧困旅行記』 (これは漫画ではない)は特に面白くて、 ストリップ嬢との情事の話とか、九州に住む自分のファンの女性の家にアポなしで勝手に転がり込もうとして失敗し、そのまま九州を巡る話とか、わたしとしてはかなり満足度の高いものだった 笑

その中で、己の“貧困旅”という行為について分析しているくだりがある (以下抜粋)

―貧しげな宿屋を見ると、わたしはむやみに泊まりたくなる。そして侘しい部屋でセンベイ蒲団に細々とくるまっていると、自分がいかにも零落して、世の中から見捨てられたような心持ちになり、なんともいえぬ安らぎを覚える。
それは、自分から解放されるためには“自己否定”しかないことを漠然と感じていたからではないかと思う― (抜粋おわり)

旅は世の中の関係からはずれる自由を味わうために行うのだが、本当の解放とは自己からの解放、つまり自己否定しかない
自分を締めつけようとする自分を否定する以外に、自分からの解放の方法はないのだ

というようなことも書かれており、わたしは、なんというか、こころが潤うのを感じ、それこそなんともいえぬ安らいだ気分になった



古本店でいつも横目で見つつ、一向に値下げされる気配もなく、じゃあわたしが買いましょうか、と手にした一冊 『つげ義春コレクション 紅い花 やなぎ屋主人』 (こちらは漫画)

      9784480425454.jpg

表題の 『紅い花』 は1967年に描かれ、多くのつげファンが真っ先に挙げる人気作品
生理の重だるさに耐える少女と、そんな様子を見るいじめっこ少年の中に芽生える男性性を、旅人の目を通して描いた短編

つげ作品は、万人受けするようなものではないのだろうと思うけど
ただ、「なんかやさしくて、いいんだよね」 とひとり満たされた気持ちになれる


93年に映画化されていることを今日まで知らなかったが、なんで映像にしちゃったのよって
まあ、作品への愛情という点で共感できるから許す 笑










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本当の正義 :: 2014/07/02(Wed)
 

           アンパンマンの遺書



          正義は或る日突然逆転する。
       正義は信じがたい。

 
          逆転しない正義とは献身と愛だ。
          それも決して大げさなことではなく、
          眼の前で餓死しそうな人がいるとすれば、
          その人に一片のパンを与えること。
          これがアンパンマンの原点になるのだが、
          まだアンパンマンは影もかたちもない。”

 
                       『アンパンマンの遺書』より                                        







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眼下の灯 :: 2014/05/14(Wed)


  人間の土地  『人間の土地』 サン=テグジュペリ著 新潮社

 ぼくら人間について、大地が、万巻の書より多くを教える。
      
 ぼくは、アルゼンチンにおける自分の最初の夜間飛行の晩の景観を、いま目のあたりに見る心地がする。
 それは、星かげのように、平野のそこここに、ともしびばかりが輝く暗夜だった。
 あのともしびの一つ一つは、見わたすかぎり一面の闇の大海原の中にも、なお人間の心という奇跡が存在することを示 していた。
      
 務めなければならないのは、自分を完成することだ。試みなければならないのは、山野のあいだに、ぽつりぽつりと  光っているあのともしびたちと、心を通じあうことだ。

                                         (前書きより、一部抜粋)



言わずと知れた、サン=テグジュペリの名著、人間の本然の探究の書。
突き詰めてきっぱりと、かつさらりと本質を述べる、そのやさしさ、説得力、奥深さ、繊細さも、現代人のそれとは桁違いな感じがする。
それはやはり、死が身近な時代、という背景もあるのだろうか。
まさにエッセイという名の哲学書。
珠玉の言葉の数々、挙げればきりがない、というより全部なので、割愛。

堀口大学の訳が、ノスタルジックで美しく、好み。
表紙絵は宮崎駿。
後書きも書いておられ、映画『風立ちぬ』のテーマの根底に、この本があることが判る。

ひとつの光に向かって、または探して、誰かと時間を超えた並走感を感じることができる幸せ。


ところで、関係ないけど、ネットで見つけた、これ↓

   哲学のふせん  “哲学のふせん”¥300

「前々から考えてた」なんておこがましいわとツッコミを入れつつ、共感の喜びをかみしめることが出来る、楽しい商品。









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クリーン&スパイラル :: 2013/08/28(Wed)



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江戸川乱歩賞作家の連作ミステリー短編集。
書評を読んで面白そうだった 『虚無』 を読んでみたくて、図書館で探したが貸出中だったため、唯一あったこれを借りた。

全編、同じ主人公が係わる各事件の一話読み切り。
主人公、夏目刑事は、元少年院の法務技官から転職した異色の警察官、という設定なので、どの物語にも少年犯罪が絡んでいる。
重いテーマながら、さらっと読めてたしかに面白かったのだが、どうもパターン化していて驚きや毒味に欠ける点で、読後の満足感は薄かった。
読解力と好みの問題だろうか、夏目刑事のクリーンさと、彼の転身の動機が今ひとつ理解できないまま、全編が終わってしまった。
まだ序章という感じなので、今後シリーズ化されることでもあれば、個人的に 「君は俺を聖人だと思っていたのか!」 的なシーンを期待したい。笑
燃費の悪い、こじれた人が好きなので。
でも、この人ももう、十分こじれてるかもしれない。

一話ごとに、彼の個人的な背景が徐々に明らかに!という構成がTVドラマ的と思っていたら、まさしく今秋、キッペーで映像化とのこと。

   TBSドラマ『刑事のまなざし』 





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