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後悔の風が吹く



家の真横に、自治体保有の緑地がある。
一年中、ススキやセイタカアワダチソウが2メートル以上の背丈になるほどはびこり、我が家の庭木にのしかかっている。
夏場に自力で刈っていたがそれも限界があり、強い生命力を持つススキはあっという間に元に戻ってしまう。
自治体に何度もかけあったが、予算がない、手が回らないと言って放置されてきた。

今年、緑地の向こうにある用水路の拡大工事にあたり、ついでに草刈りもやります、と告知があった。
その後草はきれいに刈られ、風邪を引きそうなくらいスッポンポンになった。
夏にやって欲しかったのだが、文句は言えない。
ウン、ありがとネ。


だがしかし。
ある日見てビクリツ。

防草シートでびっちりマルチングしてあるではないか・・。

自然界にある色とはかけ離れた、毒々しい緑色の安っぽい絨毯のようなそれは、ウチの敷地の横だけに張ってある。
なにげに嫌味である。
業者は 「これで当分生えんよ。スッキリしたやろ?」 とどや顔で言う。
「ご‥ご苦労様です‥」 と力なく応える私・・。


不自然極まりないポリエチレンのマルチング。
ちっとも美しくない。

ススキは美しかった。
セイタカアワダチソウも美しかった。



時々、人間でいることが嫌になる。






美しき宗教道徳



00875563_1.jpg   トルストイ民話集 『人はなんで生きるか』




 ― 人間の中にあるものは何か、人間に与えられていないものは何か、人間はなんで生きるか。                            

堕天使ミハイルが、貧しい靴職人セミョーンとそこに訪れる人々と出会って知る、人間の生の素朴さ。


折々に開く一冊。
セリフ翻訳の「~いなさるのかね」 という言い回しがじんとくるんだなー。



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 ↑ こんにちは! ミハイルです (ウソ)




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 私がミハイルです

ミハイル(ミカエル)はマリアに受胎告知した天使。
でも、トルストイの民話に出てくるミハイルが、このミハイルなのかどうかは知らない。
“弘法大師の伝説” 的な?

ちなみに私の以前の職場は山深い集落にあったのだが、そこにも弘法大師はお越しになったらしい。
“みすぼらしい旅人が水を求めたが、村人は水を与えなかった。すると旅人が杖を突いた途端、川の水が枯れてしまった” というもの。
実際、その集落には水のない川がある。

ついでに住民のおっちゃん曰く、「この集落の先祖は源氏か平家の落人なんだぜ~」 と。
もう何でもアリだが、せめて歴史を塗り替えない程度にとどめてください・・。






寿し蘭



お蘭、寿司屋に転職。


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 主任  「コハダをもらおうか・・」 
  森   「了解」 


   

寿司業界の小説を読んだもので、つい。

ちなみに寿司職人は 「了解」 とは言いません。 (みんな知ってる) 





ツキコさん




 川上弘美『センセイの鞄』 ツキコ


『センセイの鞄』を読んでいる時、私の頭の中には、矢野顕子の ♪ラーメンたべたい がずっと渦巻いていた 笑
前半韻を踏んでリズムを作り、ラーメン食べたいんだな‥と思わせておいて、後半転調と共に女心をのぞかせる、絶妙な曲。



『ラーメンたべたい』  作詞・曲 矢野顕子

ラーメンたべたい ひとりでたべたい あついのたべたい 
ラーメンたべたい うまいのたべたい 今すぐたべたい
チャーシューはいらない なるともいらない ぜいたくいわない
だけど だけど
ネギは入れてね にんにくも入れて 山盛り入れて

男もつらいけど 女もつらいのよ
友達になれたらいのに







握る男



「カネさん、キンタマ握っちまえばこっちのもんすよ」  (失礼・・でもそう書いてあるんだもん)


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一介の鮨職人から成り上がり、あれよあれよという間に外食産業の帝国を築きあげる男。
鮨も握ればキンタマも握る! (だってそう書いて‥略)

しょっぱなから謎がかっていて、そのせいか最後までぐいぐい引っ張られる。
ランチのうどんを茹でる最中にも続きが気になり、二宮金次郎読み。

世の中の序列支配のしくみから、鮨業界トリビアまで興味深かった。
辛辣だが的を射てて思わず苦笑い。





全力で訴える



先日、耳鼻科に行ったら、診察台で幼児が泣きわめいていた。
その泣き方がこの上なく感情がこもっていて、
ずっと聞いていたら、もらい泣きしそうになった。



昨日は耳寂しくなってレンタルショップへ。

31213W7ARKL__SL500_AA300_.jpg 『Maria Callas in portrait』 Maria Callas

316looeKo2L__AA160_.jpg 『Mendelssohn & Tchaikovsky :Viorin Concertos』 Heifetz


友人お勧めの、二人の偉大な音楽家。
マリア・カラス、超有名なのに、恥ずかしながら聴いたことなかった。
ハイフェッツも同じく。
レンタルショップには、それぞれこの1枚ずつしか置いていないというありさま。
日本の音楽ファンはどうなってるんだ。

どちらも打ち震えました・・!





洗脳



利己と利他のバランス (というか何が何なんだか) がますますわからなくなっている今日この頃。


占いやホロスコープなどにほとんど関心を持たない私ですが、先日友達とおふざけで手相占い的なスマホアプリを楽しんだ。 ( 時に協調性は必要である )

こぐまの性格 ・・ 『 他人の美点はいくらでも見つけ出す才能があるが、自分のこととなるとサッパリわからなくなる 』



・・手相って、侮れんわ。 ( ←ここがもうダメだ )




スネークマン・ショー2



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   秦野耕三        



イカサマなしでお願いします・・




ところで、七係シリーズでの、又さんの幼馴染とこの人は同じ人ですか?



スネークマン・ショー



唐突ですが “テホンビキ” ってどんなバクチなんでしょうか。

高貴な生まれのわたくしにはさっぱり・・。


調べました。

<以下 “テホンビキ” まとめ>



『手本引き』

親が任意で引いた1~6の数字札を子が推測して張るという単純なゲームらしい。
サイコロを使う丁半と違って偶然性や運を狙うものではなく、過去に選んだ数の木札が目の前に置かれることで履歴が判り、親の心理を読みながら張ることが出来る、という点。
互いの手を読み切ったと思い込ませておいて裏をかく、というような駆け引きがスリリングなのだとか。
かけ方や配当が複雑で、真っ当に行ったとしても、心理眼と頭脳を併せ持っていなければおそらく勝てないであろう、プライドの高い遊びなのだ。
わたくしチンプンカンプンです。

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  札や作法に感じられる美意識

ただ、そのスジの賭場では札に細工がしてあるイカサマである場合があるらしい。
そりゃ、そうだろ。
私が胴元ならやる。 (悪人ぶる高貴な私)
掛け金は10万からが相場らしい・・。こわ。



  ≪ 嵌ったら抜けられない、別名  “博打の終着駅 ” ≫


ヒー。                         (以上、こぐま調べ。ネットって便利)





組長、こういうゲームで負けが込んでいく合田を見るのは、さぞ・・(略)



テホンビキ
『緋牡丹博徒』    よござんすね? 合田はん・・







 

『冷血』感想 


※ネタバレあり





まずは、期待して読んでよかった‥!






構成や文章などを、私があれこれ考察する身分でもないけど、時折登場するナスターシャ・キンスキーやパチスロの電飾の鮮烈な色彩感が、右脳を刺激されて心地よかったなー。

合田雄一郎がいい意味でちょっとゆるくなってる。
「バカボンのパパではないが、それでいいのだ」って。
なに真面目におかしなこと言ってんの。
あと、よくしゃべるんで驚いた。笑
雄一郎が、部下目線の自身を “無駄に教養がある” と評しているのが可笑しい。
彼は、けっこう純で、こんがらがってる割りに自然体なところがいい。



一番泣いたのは、戸田の 「死刑になりたい」
それからあとはもう、ただただ、泣けた。

彼らを赤ん坊に戻して、愛情いっぱいに育て直してやれたらいいのに。





ずっと取ってある新聞記事がある。
2012年の、犯行当時未成年だった殺人犯の死刑判決に関する共同通信の論説。

少年が犯行に至った心の深淵に迫ろうともせず、「死刑で当然だ」と問答無用で上告を棄却した最高裁や、世論の軽さに対して警鐘を鳴らすもので、当時、「ほんとうにこれでいいんだろうか?」 と感じていた私には、目を引いた記事だった。
もちろん、何の落ち度もない被害者や遺族のやり場のない心のありようは、軽々しく同情などできるようなものではなかった。
人殺しは、許されない。
ただ、周囲や社会に責任の一端はあるのか、ないのか。
それを社会が考え続けることが大事なんだと思う。

手に入らなかったものを、あれこれ言っても始まらない。
幸運にも私には、人との温かな関係が感じられる環境が少なからずあったと思う。
もしそれが与えられなかったら。
感じる能力や、関係を築く力を誰も育ててくれなかったら。
結果として、思うようにいかず悩むことも多いだけに、他人事ではない。

『冷血』は、そういう人間社会の苦悩を、しっかりと雄一郎(高村さん)や戸田や、井上が代弁してくれていると思う。

それにしても、高村小説に出てくる“手紙”は、胸に迫るものがあるなー (T_T)





モテ女



美保子 2 - コピー
                                      『照柿』 美保子    


この人、色っぽくてけっこう好き。




炭酸おじさんの呪い



ほとんど、旅行会社の広告を、一方的に受信させられるだけのFAX。
余所の会社の広告代を、なぜ私が払わねばならんのだ。
おかげで年末に、インクリボンが無くなった。

んーどうしよう‥買うべきか‥
しかし、ごくたまに仕事で使わないこともないので、ブツブツ言いながら買いに行った。

家電量販店で色々物色して歩いていたら、炭酸水を作る機械を見つけた。

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 コレ↑ ¥8000でおつりがくる

炭酸水は常備している私。
ふむふむ、1リットル¥50程度か‥とコストパフォーマンスチェックを真剣に行っていたところ、突然、見知らぬおじさんが横に立つ。

「奥さん! こんなん買わん方がいいで!! 買わんがマシや! たけえばっかしや!」

・・うるさいな、静かに見せろよ~もう。
それと、お嬢さんと呼べ、お嬢さんと。
興醒めした私は、「ご忠告どうも」 と、薄笑いを浮かべながら、さりげなく横ステップで離れた。

結局インクリボンだけを購入し、帰宅途中、ディスカウントショップでペットボトルの炭酸水を買っていたら、炭酸おじさんにばったり再会。
新年早々、同じ人に2回も薄笑いを浮かべてしまった。

炭酸のペットボトルを抱え、混み合うレジで地道に並んでいたら、落ち着きのないガサツな子供に横入りされた。
正月だから、小突くのはグッとこらえた。 (本当はお父さんが色付きの眼鏡をかけていたから)

呪いか?


帰宅後、ほぼ旅行会社専用インクリボンをセットしようと、箱を開けてみたら。

品番、間違えた。



返品行ってこよ…




謹賀新年

平和な一年を


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             江戸民芸 『ざる被り犬』 “犬” に “竹” を被せると、『笑』 という字になります。


今年は戌年!(嘘)




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