Entries

クリーン&スパイラル




  41kxFfQjNqL__SL500_AA300_.jpg


江戸川乱歩賞作家の連作ミステリー短編集。
書評を読んで面白そうだった 『虚無』 を読んでみたくて、図書館で探したが貸出中だったため、唯一あったこれを借りた。

全編、同じ主人公が係わる各事件の一話読み切り。
主人公、夏目刑事は、元少年院の法務技官から転職した異色の警察官、という設定なので、どの物語にも少年犯罪が絡んでいる。
重いテーマながら、さらっと読めてたしかに面白かったのだが、どうもパターン化していて驚きや毒味に欠ける点で、読後の満足感は薄かった。
読解力と好みの問題だろうか、夏目刑事のクリーンさと、彼の転身の動機が今ひとつ理解できないまま、全編が終わってしまった。
まだ序章という感じなので、今後シリーズ化されることでもあれば、個人的に 「君は俺を聖人だと思っていたのか!」 的なシーンを期待したい。笑
燃費の悪い、こじれた人が好きなので。
でも、この人ももう、十分こじれてるかもしれない。

一話ごとに、彼の個人的な背景が徐々に明らかに!という構成がTVドラマ的と思っていたら、まさしく今秋、キッペーで映像化とのこと。

   TBSドラマ『刑事のまなざし』 



チア解散


雨が降った!
何日ぶりだろうか。
もういい加減、個人的にでも雨乞いの儀式をと思っていたところだった。(ウソ)
かたや局地的大雨の被害も出ているとか。
万遍なく、丁度よくいかないものか。


ところで、奥さんの姿が見えなくなって、今日でまる8日になる。
オッサンは独りで、いつもの調子で絶好調。
奥さんが居ないのをいいことに 「飲みに来ないか」 と、度々電話をかけてくる。
私は、半眼で 「はあ?」 と言って切る。

ある日オッサンは、弁当の配達を頼んだらしいのだが、配達の人が来て何度チャイムを鳴らしても応答がない。
この猛暑にクーラーも点けず、昼を過ぎても窓が閉まったままだった。
「こ、これは、ひょっとして・・死んでる?」
と一瞬、喜んだ 心配したのだが、夕方には洗濯物が干されていたので、ただ自堕落に眠りこけていただけのようだ。 チッ。

ちなみにオッサンは、洗濯だけは毎日やる。
いつもパンイチのくせにもったいない話だ。


さて、奥さんは、ついにオッサンを見放し、出て行ってしまったのだろうか。
その疑問には、オッサンが独り語りで答えてくれた。
「マイワイフ イズ シック! ジャストライク シック! 〇〇医大!!」
“ジャストライク”って、なんなのだと思いつつ、入院治療でもしているのかもしれないことは判った。

しかし、この前の結界破りの一件の直後、路上で奥さんの車とバッタリ鉢合わせたのだが、奥さんはまったく目を逸らすことなく、まして会釈するでもなく、ただじっと私の顏を見ていた。
居留守を決め込んだ負い目がありながら、さすが胆は一流である。
まあ2年以上もほったらかしてきた神経というのは、そりゃそういうもんだろうよ。
そんな訳で、私の奥さんに対する “思いやり” という名の美しい泉は、枯渇した。
雨乞いしても、もうダメですからね?


とにかく、少しでも元気のあるうちに、きっちり始末つけとけ!
いや、つけてください。
・・ジャストライク私の願い。





冷やし照柿はじめました



t,y
     『照柿』  達夫と雄一郎



ああ。
通夜の後の二人の場面、何回読んでも辛くて苦しい・・

達夫、アンタはよくやってる!
雄一郎、アンタはもうちょっと表情を柔らかく!!

とか思いながら読む。

もう秋の気配も感じられるような、今くらいに二人が再会していたら、もうちょっと違ったかもしれんなあ・・
暑いってよくないね。 ウンウン。




盆徒然


 ※注: ピョン吉写真あり (18日に追加) 



ウチのすぐ近くにお寺があり、盆や彼岸にはお墓参りの人がたくさんやって来る。
そういう人のにぎわいを、遠くから眺めるのが好きだ。
お墓には、花やホオズキが鮮やか。

お盆が明けた途端、今朝はいきなり冷え込み、慌てて布団を被った。
季節は着実に移り変わっているのだなあ。
実家の猫は、昨日まで家の中で一番涼しい所を陣取って寝てばかりいたのに、今日は朝から活動的。
猫も人も自然の一部。
自然に任せるのが一番。

一昨日まで一週間にわたり、風呂に居座るカエルがいた。
出しても出しても、翌日には戻っている。
風呂場から最も遠い窓から放り出しても、ちゃんと戻るのだ。
お盆を過ぎたら、来なくなった。
もしかして、死んだじいちゃんか!?
って、じいちゃんを殆ど知らんのだけども。笑


暑い暑い、と去年より多く漏らした今年の夏も、もう少し。
ちょっと、名残惜しい気もする。
ゲンキンなもんだな・・。



005.jpg
 うちのじいちゃん (ウソ)








お前も頑張れよ


暑い・・。
そんでやたら眠い。
「寝るな!眠ったら死ぬぞ!」という幻聴が聴こえる。
もう、まばたきしただけで人知れず寝る、という技を会得してしまった。
吉本新喜劇か。
食欲もすっかりナリをひそめ、エダマメとか冷奴とか、親父のつまみ級食生活実施中です。

昨夜は、実家に居てもやることなくて、ブック〇フへ。
以前、店員が3秒に1回 「イラッシャイマセコンニチハーーーーーッ!!」 と全員で大合唱するのに居た堪れなくなって以来、敬遠していたのが、この前、ふらりと立ち寄ってみたら落ち着きを取り戻していた。
なんだったのだあれは。
店長の気の迷いもほどほどにして欲しい。
『新宿鮫』が一冊¥105だったので、まだ読んでないのを数冊と、エッセイを購入。
お盆はこれを読もう。
ハードカバー本の棚の前で、年配の男性が『冷血・上』(¥700)を手に取り、買うべきか、買わざるべきかと眉間にしわを寄せて睨んでいた。
買いなさいよ。と心の中で背中を押してやったが、その後、買ったかどうかは確認していない。



今朝、自宅に来てみたら、夜中に留守電が入っていた。
オッサンだった。

ピーッ。 「こぐまさん、今日の夜に家内から留守電の事を聞きました。迷惑かけたなら謝ります。でも今度から何かあったら留守電じゃなくて僕に直接言ってください。隣保班どうし、仲良くやりましょう。じゃあ、頑張って。」 ピーッ。

暑さも手伝って、なんだか馬鹿みたいで、可笑しくなって笑ってしまった。
シュールだ・・。





スクリ~ム


 “オッサン、ついに結界を破る” の巻。


前回、思わぬ朗報に歓喜したのもつかの間、ここ数日、オッサンの私への執着は激しくなる一方。
外に出ると必ず現れるので、ゴミ捨てや郵便物を取りに行くのさえ忍者の如くコソコソ行っている。
堂々と草毟りしたり、庭木の水やりしたり、散歩に出たい・・(T_T)

あいかわらず昼夜を問わず、「香港・マカオは誰と行くんだこぐまさん」 とか、「フィアンセはおるのか?」 とか、意味不明な事をしゃべったり、時に 「どういうつもりだ!」 と怒鳴ったりしている。
なるべく接触しない方がいいという判断から、このところずっとオッサンを避けてきたのがよくなかったのだろうか。
ああいう人は、カンがいいからな。

そしてついに結界(チェーン付ポール)は破られた!
いとも簡単に!
まあ、チョイと退かすだけだからな。笑

数日前の夜、雨戸を閉めるべく庭に面した窓のカーテンを開けたら目の前に立っていて、心臓飛び出るかと思った。
こういう時、叫び声のひとつもあげられない自分が悲しい。
心臓バクバクになりながら、とりあえずカーテンを閉めてしばらく放置した。
それから20分程気配があったのちに帰って行った。
その後2日間は、夜だけ実家に避難したのだが、翌朝来てみると、やはりポールは動かされていた。

そして今夜も、結界を超えて玄関に座り込んだまま10分以上何かつぶやいているので、もうカンベンと奥さんに電話をした。
居るはずなのに、なぜか留守電になっていて、「すぐ迎えに来てください」 と伝言を残した。
5分待っても、来ない。
そうこうしているうちに私の気配を察知したのか、庭の奥まで入ってきたので、もう一度電話。
やはり留守電。
「迎えに来ないなら110番します」
しかしついに奥さんは来なかった。


「夜明け前が一番暗いのよ。」 とは、誰のセリフだったか。



あ、香港・マカオには行かないし、フィアンセもおりませんことよ。
・・言わせんな。





サマームード


ただの聴き手のくせに偉そうなことを言うつもりはないが、どんなに歌唱力があって音と詩がよくても、やっぱり声の訴える力は大事だと思う。
シンプルな音楽は特に。
まあ、好みはあると思うけども。



   imagesCAESODO1.jpg  『Bigger And Deffer』 真心ブラザーズ


夏から冬にかけて、よく聴くアルバム。
学生時代に友がくれたテープ(そういう時代だった)に入っていた曲が何曲か含まれている。
今でも聴くと、当時の気分を思い出す。

初っぱなの 『拝啓、ジョン・レノン』 はオマージュとして最高の曲だと思うし、『サマームード』 は、イントロからしてゾクッとするカッコよさがある。
ドラムとベースのシブいリズムに、ギターが被ってくるところは、何回聴いても唸ってしまう。

音楽っていいな、と思わせてくれる青春の一枚。





夜明け前


オッサン、部活やめるってよ・・

もとい、出てくってよ・・


イエ~イ、パフパフ!
うう・・長かったよう。

今日、いつもの怒鳴り合いの中で、奥さんが、いよいよそのようなことを言っていた。
要は、経済的理由で借家を出て行かざるを得ないらしい。
奥さんはホスピスへ、オッサンは病院へ入る手はずは整いつつある模様。
だがオッサンは、まだウンと言わないらしいのだ。
何だかんだごねては、先延ばしになっている。
奥さんが、「このままだと、アンタにとって最悪の手段をとることになるから、覚悟しなさいよ?」と、“三代目・姐”みたいな迫力の口調で凄んでいたのが印象的だった。


昨夜、オッサンは窓辺でいつもより長く語りかけていた。
「そこそこ食べていける稼ぎがあればいいで、こぐまさん。しかしアンタ大きな体して、丈夫そうやな!」
と言っていた。
私、そんなに大きくないもん・・。(心外だが自信もない)
最後に 「アイル ビー カムバック ミッドナイト!」 と宣言して去って行った。
ノーウェイ!

すると、いつもは見て見ぬふりの奥さんが珍しくオッサンをどやしていた。
オッサンは、「こぐまさんが家に入れてくれるんや!」 と言い訳していた。
バカ言うなよ入れねーよ。
すると奥さん、「パンツ一丁のジジイなんか誰が家に入れるか! 気持ち悪い!」
そーだそーだ、気持ち悪いぞ。


明けない夜はないのさ~♪
ルルル~♪

早く普通に暮らせますように・・





Appendix

最新記事

プロフィール

こぐま

Author:こぐま
日常のこと、本、音楽のことなど
イラストをごくまれに描きます 
あやしいものではありません

QRコード

QR